2009年12月15日火曜日

COP15から締め出される市民社会

COP15、二週目は閣僚級や首脳級の交渉に進みます。気候変動条約事務局は、NGOの入場にセカンダリーバッチというシステムを導入することを発表しました。火曜日からは、このセカンダリーバッチを持つ各団体の参加者数の約1/4しか会場に入れなくなります。
第一週目から警備の厳しさは尋常ではありませんでした。中国の政府代表団が中に入れてもらえないというハプニングまで起こりました。今週月曜日は、まだセカンダリーバッチシステムが導入される前だったにもかかわらず、突然NGOが入場に制限がかかり、極寒のコペンハーゲンで屋外に9時間待機させられるようなことも起こっています。
木曜日にはセカンダリーバッチの数が、NGOや研究者を含むオブザーパー全体で1000人、金曜日には90人に減らされることになっています。
今、世界の多くの市民の未来が左右される議論の場から市民が追い出されようとしています。アフリカ政府代表団などは、市民参加の必要性を訴えています。
環境NGOも条約事務局に働きかけていますが、明後日を過ぎると私たちNGOも情報へのアクセスが難しくなることは明らかです。
市民社会からは、このような対応を「国連の恥」、「国連の中の市民の立場は交渉の中のアフリカのようだ」などという声が聞かれます。

0 件のコメント:

コメントを投稿