2009年12月8日火曜日

COP15開幕



気候変動に対する国際的な取り組みを決めるCOP15が始まりました。世界中から集まった政府代表団には、今も気候変動の影響に脅かされている人々の生活や生態系、そして将来世代に対して責任の生じる重大な決断が強いられています。


北欧の小さな環境先進都市、コペンハーゲンに、世界中からメディアやNGOが集まり、参加登録数は、3万人を超えました。会場の許容人数の2倍以上になってしまったため、一部のNGO参加者は、登録手続きもできずに会場の外で待機している状態です。中には、世紀の瞬間に立ち会いたいという物珍しさで集まってきた人々も多く、CO2を出してまで参加するのはいかがなものかと思わないこともないですが、この複雑な気候問題にそれだけ世論の関心が向いているという事実として、各国政府に対してプレッシャーとなるでしょう。



初日の全体会合を通しては、今一度途上国支援のための資金メカニズムの重要性が確認されました。先進国がこの資金メカニズムにどう対応するかが、先進国温室効果ガス削減目標と途上国の削減対策の交渉をも左右する鍵となります。しかしながら、人々の命や生活が関わる気候変動影響への適応対策などへの支援は、気候変動を引き起こした先進国の義務であるべきで、政治的な交渉に左右されるものであってはならないはずです。人々の命が、カーボン・クレジットと同じレベルで議論されることに違和感をぬぐいきれません。



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